Helpfeelチームでアクセシビリティ改善活動を始めて半年が経ちました

こんにちは。Helpfeelの開発をしているbalarです。

この記事はHelpfeel Advent Calendar 2023のDay12の記事です。 昨日は@chubachiさんによる「こんにちは、私は速を高めたいHelpfeelエンジニアです」でした。 www.wantedly.com

今年の6月に自社イベントの「Helpfeel TechHour vol.03」で、「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブックと始めるアクセシビリティ」という発表を行いました。

アクセシビリティ初心者の私がデジタル庁が公開している「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」を参考に、Helpfeelが基準を達成できているかチェックをしました。

詳しくは下記の記事をご覧ください。 corp.helpfeel.com speakerdeck.com

この登壇の後からHelpfeel開発チームでは、毎週の定例会で「a11yチェック」セクションを設けるようになりました。今回はこの取り組みについてお話します。

「a11yチェック」とは

デジタル庁の「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」で提示されている項目を1項目ずつチーム全員で確認していく活動のことです。
下記のように、1項目ごとにScrapboxのページを作成して、定例会までに各自で確認したことや問題点、改善策などを書いていきます。 scrapbox.io そして定例会中にページに書かれたコメントを見ながら、判明した課題は開発チームのタスクとして扱い、Asanaに起票していきます。(タスク管理にAsanaを利用しています。)

Asanaのスクリーンショット アクセシビリティのセクションがあり、セクション内に下記のタスクが登録されている。 eslint-a11yエラー対応 入力フォームを様々な使い方でも使えるようにする  赤字・太字下線・拡大などの表現のみで情報を伝えてはい 自動でコンテンツを切り変えない キーボード操作だけで、 サービスのすべての機能にアクセス 文字や文字コード、フォントに関する注意
Asanaのスクリーンショット

タスク化された課題で、解決策がはっきりと決まっているものは、メンバーが率先して修正していきます。 チームメンバーが忙しくなってからは、確認の時間を取るために毎週から隔週の開催になりましたが、この取り組みは今でも続けています。 アクセシビリティの改善だけに時間を割くことは難しいですが、1項目ずつ確認していくことでメンバー各自がチェックすることができています。 また、私が立て込んでいるときは、他のメンバーがチェックページを作ったり、a11yチェックのセクションの進行を担当したりと、チーム内で連携できる体制になっています。

ウェブアクセシビリティ導入ガイドブックは、あくまで導入のためのガイドブックなので、Helpfeelのプロダクトとして影響がありそうなWCAGの項目をまとめてチェックリスト化するなど、今後もアクセシビリティ改善のチェックを行う取り組みを続けていきたいと思っています。

まとめ

アクセシビリティ改善に関して、もともとHelpfeelチーム内に否定的な人はいませんでしたが、最近は改めて「ちゃんと意識したい」という雰囲気になってきたように思います。チームの仕組みを作ることができ、実際にその取り組みが改善に繋がるようになってよかったです。

アクセシビリティ改善の課題はまだまだありますが、コツコツと対応していくことが一番大事だと私は思っています。 これからも少しずつではありますがコツコツと対応していく予定です。